premium

know

choose

wear

present

column

premium

4℃デザイナーとクラフトマンのクリスマスジュエリーに込めた想い

October 29, 2020

4℃の2020年Christmas Collectionのテーマは“Noel Sky”。あらゆる輝きが詰まったクリスマスの幻想的な空を表現したアイテムがラインナップされています。 2020年の特別なコレクションに込められた作り手の想いとともに、“Noel Sky”の魅力をご紹介します。

サムネイル

お話を伺ったのは、4℃ジュエリーデザイナーの垂石彩奈さんと、原型師として働く田邉隆之さん。今年のクリスマスコレクションに込めた想いやデザインのこだわりについて語っていただきました。

0.1mmの小さな世界にブランドの想いを詰め込む

お2人は、なぜジュエリーに携わる仕事を選ばれたのですか?

垂石:多摩美術大学グラフィックデザイン学科を卒業後、4℃のデザイナーとして就職しました。もともとファッションが好きで、学生時代はいろんな素材で服を作ったりしていたのですが、自分が作ったものを持ち帰ってもらえて、より長く使ってもらえるところに魅力を感じ、ジュエリーの道に進みました。

田邉:僕は、彫金の専門学校を出て、ジュエリーを作る仕事に就きました。高校卒業の頃、進路を考える中で、人と違うことをしたいという気持ちが強かったんです。周りにはジュエリーを作る人はなかなかいなかったし、格好良いと感じたので、やってみたいと思いました。もともと物作りは好きでしたしね。

4℃の具体的なお仕事と、その中で大切にしていることを教えてください。

垂石:デザイナーとして、企画を立てデザインを描いたり、決まったものの図面を引いていきます。その中で、私が入社するずっと前からあるジュエリーブランドの4℃らしい上品さや美しさを引き継ぎながら、いかに新しいものを入れていくかを大切にしています。ブランドの良さを損ねないようにしながら、新しい要素を加えていくリレーが、ブランドデザイナーの仕事だと思っています。
また、ジュエリーは0.1mm単位でこだわる世界。少しの高さや丸みの違いで完成の印象が変わります。シンプルなデザインでも洗練されたものになるよう、細部の形状には特に気を使っています。小さなこだわりのひとつひとつが全体の印象につながって、より多くの人に気に入っていただけるジュエリーを作っていきたいです。
普段から、アートや洋服など良いものにたくさん触れて、ブランドらしさや上質感はどこから生まれるのかを体感し、感覚を養うことも心がけています。

田邉:原型師の仕事は、デザインをもとに商品の原型を作ることです。2Dを3Dにする作業ですが、デザイナーさんがコンセプトから考え、想いを込めて描いたデザインを、いかにイメージ通り形にできるかということを大切にしています。ひとつひとつ丁寧に、商品を手に取られるお客様のことを考えながら作っています。

2020年のテーマは、満天の星空をイメージした“Noel Sky”

クリスマスジュエリーは、お2人にとってどういう存在ですか?

垂石:クリスマスは1年の中で最も多くの方がジュエリーショップを訪れる時期なので、ブランドとしても、お客様の素敵な思い出の一部になれるよう、最高の商品をお届けしたいと思っています。クリスマスコレクションや限定商品は、その年のブランドの結晶とも言える、大切なものだと捉えています。

田邉:クリスマスは、誕生日と同じくらいジュエリーをプレゼントする方が多いはずです。大切な人に感謝の気持ちを込めて贈る、特別なものだと思います。

“Noel Sky”というコンセプトに込められた想いについて教えてください。

垂石:冬の夜空には様々な輝きがあります。きらめく満天の星空や、人々の願いを乗せる流れ星、優しい月明かり、オーロラの光など…。今回のコレクションでは、そんな幻想的なクリスマスの夜空の輝きを閉じ込めたようなジュエリーを表現しました。
今年は人とのつながり方が変わり、大切な人に会えない体験をした方がたくさんいらっしゃったと思います。離れていても、そこには同じ星空がひろがっている。輝く星空を見上げて願いを込め、絆を深めることができるように。“Noel Sky”にはそんな意味が込められています。

その想いを乗せたデザインを作る上で、どのようなことを大切にされたのですか?

垂石:全体的に、クリスマスの幻想的な星空をイメージして、満天の煌めきを表現するようにしました。モチーフや石の持つ意味も踏まえ、長く愛用していただけるデザインにすることも考えてデザインしました。

オーロラの揺らめく光と流れる星を表現した限定ネックレス

2020年も素敵な限定商品が並んでいますが、特におすすめのアイテムや、こだわりのポイントを教えていただけますか?

垂石:私が今着けているものをはじめ、限定のK18のネックレスは、流れる地金のラインでオーロラの揺らめく光をイメージしました。
こちらは添わせたタイヤモンドの大きさをグラデーションにして流れ星を表現し、見上げた空にオーロラと流れ星が同時に見えた奇跡的な情景をデザインしています。

垂石:こちらは7石のダイヤモンドで、オーロラの上に瞬く北斗七星を表現しました。石をラインに添わせたシンプルなデザインになっているので、色々な場面で使っていただきやすくなっています。

田邉:今回、このオーロラのラインやダイヤモンドのS字ラインには、原型師としてかなりこだわりました。立体感や石の存在感、石と地金のバランスなどを見ながら、最も美しい形になるよう、チームで何度もやり直し、作り上げました。

垂石:リバーシブルになったアイテムもご用意しました。こちらは表側がダイヤモンド、裏側が星型のプレートになっています。シックなお洋服にも、カジュアルなファッションにも合わせられ、シーンを問わず使っていただけるデザインです。

ブランドのこだわりモチーフにも今年らしさを

(左から)

4℃と言えば欠かせないのが、やはりハートのモチーフですよね。

垂石:今年のクリスマス限定商品ハートネックレスのセンターストーンは、4℃オリジナルで仕上げた星が現れる特別仕様になっております。中に星が見えるカットなので「エトワールカット」と名付けました。

田邉:ハートは4℃のこだわりが詰まったモチーフなので、作るのはとても難しいです。柔らかい雰囲気を大事にしつつ、立体感や吊ったときのバランスを突き詰めています。今回も、中で揺れる石のとまり方、揺れ方にまでこだわって作りました。

雫モチーフも、不動の人気アイテムですよね。

垂石:こちらの雫モチーフネックレスはプラチナ素材です。高額なお品物になるので長くご愛用いただけるよう、よりシンプルなデザインにしています。その中にさりげなくテーマを入れられるよう、センターの大きなダイヤモンドを5本の爪で留め、星を表現してみました。

田邉:雫モチーフも、吊ったときのバランスを大事に作りました。全体のバランスを見て、ラインのシャープさを加減しています。

夜空に輝く星や月を、大人っぽく着けこなす

コレクション商品は、夜空をイメージしたモチーフが光りますね。

垂石:コレクションのアイテムには、すべて12月の誕生石であるタンザナイトを使用しましたので、バースデーギフトとして贈っていただくのもおすすめです。
月モチーフのネックレスは、丸に近いアウトラインにし、天然石をグラデーションにして散りばめることで、大人の方でも着けやすいフォルムに仕上げました。

田邉:丸型はシンプルだからこそ、綺麗に見えるよう原型を作るのは大変なんです。立体になると丸に見えないこともよくあるので、慎重になるところですね。

こちらは、チェーンの途中にもデザインが施されているのですね!

垂石:夜空に浮かぶ星をイメージして、チェーンの途中にホワイトトパーズの石を留めてみました。あまり見かけない仕掛けなので、特別感があるデザインをお楽しみいただけます。

垂石:タンザナイトの石がより目立つのはこちらのデザインです。土台の受け月のところに天然石を散りばめて、星が輝いている様子を表現しました。

ピアスにも星や月のモチーフが使われているのですね。

垂石:こちらは、左右でモチーフが違うピアスです。チェーンタイプなので、顔周りで揺れてお顔がキラキラ見える、可愛らしいデザインになっています。アウトラインに天然石を入れてモチーフを目立たせ過ぎないようにし、上品に使っていただけるよう工夫しました。

垂石:トレンドのフープピアスにも、中に月や星を詰め込んで、遊び心あるデザインに仕上げました。左右のデザインが異なっており、片方は星、片方は天然石を散らして動きを出しています。見る方向によって印象の違いを楽しんでいただけます。

特別な夜を彩る、“Noel Sky”のペアジュエリーと限定ウォッチ

クリスマスには、ペアでリングを選ぶ方も多いのではないでしょうか。

垂石:そうですね。リングは毎日着ける人も多いと思いますので、シンプルなデザインを基本にしています。
今回は、流れ星のイメージをさりげなく施したデザインにしました。裏側にブルーダイヤモンドの石と“Noel Sky”の刻印を入れ、今年の特別感を演出しています。

田邉:リングは着けたときに指に馴染む部分にこだわっています。角があると心地よくないので、自然な感触になるように考えています。
ペアのアイテムは、2つの商品の雰囲気を合わせることも心がけていますね。ラインの形や流れが自然と合うよう、一緒に製作するようにしています。

他に、おすすめのアイテムはありますか?

垂石:2020年も限定の腕時計をご用意しました。文字盤の時間を表す部分が四つ星になっていて、星空をイメージしたデザインになっているのがポイントです。セットのブレスレットには、クリスマス限定ネックレスと同じエトワールカットの石を使っています。
今年は、肌なじみの良いピンクゴールドと、コンビカラーの2パターンからお選びいただけるようにしました。

ギフトの高揚感に花を添える4℃こだわりのジュエリーケース達

2020年クリスマス限定のジュエリーケースも気になります。

垂石:4℃の限定ジュエリーケースを集めてくださっているお客様もいらっしゃるので、毎年クリスマステーマに合わせて、特別感のあるケースを作るよう心掛けています。今回は星空がテーマなので、全体にネイビーを基調とし、オリジナルの金型から起こした星型のビジューを付けました。
こちらは珍しいドーム型の形で、天面に星のように瞬くストーンを散りばめています。裏蓋にも“Noel Sky”と星の銀箔をあしらっており、開いたときにもサプライズ感のある仕様になっています。

高級感がありますね。

垂石:ケースの高さや飾りの位置なども、熟考して仕上げている自信作です。こちらの形は緑と赤も選べるよう、カラーバリエーションもつけました。店頭でぜひ楽しんで選んでいただけたらと思います。

垂石:K18とプラチナの商品をご購入いただいた方には、こちらのガラス仕様のケースをプレゼントいたします。ガラス仕様も4℃のこだわりなので、細部まで丁寧に作っています。今年は限定ジュエリーに使われているエトワールカットを再現して、天面から星が見える仕様にし、側面にも星を散りばめました。

垂石:他にも、ペア用のケース、時計用のケース、有料でお選びいただけるケースもご用意しております。どれも、何パターンも試作を重ねたこだわりのケースになっていますので、ぜひお楽しみいただければと思います。

垂石:さらに今年は、数量限定でプレゼントするスノードームもご用意いたしました。“Noel Sky”のクリスマスの幻想的な星空の雰囲気を感じていただけたら嬉しいです。

選ぶ幸せ、贈られる幸せを味わって

最後に、“Noel Sky”を楽しみにしている読者の方へメッセージをお願いします。

垂石:ジュエリーはモチーフや天然石に意味が込められていて、お守りのような存在でもあります。私たちはいつも、手に取られた方が幸せになれるような商品作りを心がけているので、ぜひ多くの方にご覧いただきたいです。クリスマスは店頭の演出も華やかですし、ホームページも、幸せ感を持って選んでいただけるよう、すべてのスタッフが心を込めて世界観を作り上げていますので、その気持ちが届くと良いなと思っています。

田邉:今年は大切な人に会いたくても会えない時期があったと思います。だからこそ、クリスマスは一緒に過ごせる喜びを感じてもらいたいし、そこに4℃のジュエリーが幸せを足すことができれば嬉しいですね。贈られた人が喜んでくださるのはもちろん、商品を選んでいる最中にも笑顔になってもらえれば、作り手としても幸せです。

WHAT'S NEW